私のミステリ変遷

ミステリという存在を初めて知ったのは小学生の時だ。夢水清志郎シリーズから始まり、パスワード探偵団シリーズ、IQ 探偵ムーシリーズなどを読み漁った。


まんまとミステリ好きになった私は、東野圭吾や宮部みゆきなどの作家に手を伸ばしていった。その頃はちょうど 「新参者」をドラマ化されていたこともあって、加賀恭一郎シリーズが流行っていたように思う。ちなみに東野圭吾 作品で私が一番好きなのは「容疑者 X の献身」である。映画も原作もどっちも好きという稀有な作品だ。


高校生になると、私の興味は日常ミステリに移り、米澤穂信をとにかく読み漁った。どの作品も不穏な雰囲気が 漂っており、後味の悪いラストも最高だ。
余談だが私は恩田陸が大好きである。3 年生の終わりに全作品を読み、私は本格的に不穏な雰囲気の虜に なった。よければ「三月は深き紅の淵を」を読んでその不穏さを確かめてみてほしい。


現在私は大学生なのだが、1 回生の時に倉知淳と出会った。一番好きな作品は「過ぎ行く風はみどり色」であ る。新緑の季節にぴったりな一冊だ。 そして私は不穏な雰囲気のミステリを追い求め、最近海外小説にも手を伸ばし始めた。もしあなたがこれは!と 思う不穏なミステリがあるのであれば是非私にご一報いただきたい。


10 年後、20 年後私が何をしているかは分からないが、おそらくミステリを読むことを止めはしないだろう。きっと私 は生きている限りミステリを読むのだと思う。


筆者 tamonu

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